HOME
求人詳細検索
掲載をご検討の企業様
掲載原稿入力フォーム
運営情報
CAREER+
よくある質問
お問い合わせ
×

Share

アイキャッチ画像

“採用面接”の質を上げる──見極めと惹きつけを両立させる面接設計

Share

“採用面接”の質を上げる──見極めと惹きつけを両立させる面接設計

採用活動の中で、最も人の感情と印象が左右するのが「面接」です。
優秀な候補者を逃す企業の多くは、実は“面接設計”に課題があります。
スキルの見極めだけに偏り、「惹きつけ」ができていない。
逆に、雰囲気重視で“甘い評価”をしてしまう。
このバランスを取ることこそ、採用成功の鍵です。

この記事では、候補者の魅力を正しく見極めながら、同時に「この会社で働きたい」と感じてもらうための面接設計のポイントを解説します。

1. 面接の目的を“二軸”で捉える

多くの企業が、面接を「見極めの場」としてだけ捉えています。
しかし、面接の本質は「見極め」と「惹きつけ」の両立です。

見極めでは、スキル・経験・思考力を評価します。
惹きつけでは、候補者が会社に魅力を感じ、入社意欲を高める体験を設計します。

たとえば一次面接では見極め重視、最終面接では惹きつけ重視など、
フェーズごとに目的を明確に分けることが効果的です。

2. 面接官ごとの“目的設計”をする

面接はチームプレイ。
「誰が」「どの角度から」候補者を見るのかを設計しておくと、重複や抜け漏れが防げます。

たとえば──

  • 一次面接(現場リーダー):実務スキル・チーム適応力を確認
  • 二次面接(マネージャー):志向性・カルチャーフィットを確認
  • 最終面接(経営層):価値観・長期的なビジョンの一致を確認

こうして目的を分担すれば、面接全体で「多面的な判断」が可能になります。

3. 面接質問は“構造化”する

属人的な質問は、評価のブレを生みます。
質問を構造化し、評価項目に紐づけることで、面接の精度が一気に上がります。

構造化のポイントは以下の3つ。

  • 質問項目を事前に定義(スキル/行動/価値観)
  • 各質問に対して「期待する回答例」を共有
  • 回答を具体的な事実(行動・結果)ベースで評価

たとえば、「チームで成果を出した経験を教えてください」という質問に対しては、
「どんな課題があったか」「自分は何をしたか」「結果はどうなったか」を深掘りします。
これにより、単なる印象評価を避けられます。

4. 候補者を“惹きつける”時間を設ける

面接の最後に「質問ありますか?」で終わっていませんか?
それでは惹きつけにはなりません。
候補者が「この会社で働きたい」と感じるには、“感情を動かす時間”が必要です。

たとえば──

  • 自社の成長ストーリーを語る
  • 現場メンバーの実例を紹介する
  • 「入社後こういうキャリアを描ける」という具体的な未来像を見せる

この数分が、候補者の意思決定に大きく影響します。

5. フィードバックを“丁寧に”伝える

選考結果を出す際も、候補者へのフィードバックは重要です。
不採用でも「誠実に見てくれた」と感じさせる対応が、企業の信頼につながります。

たとえば、書類選考通過者には「あなたの経験のここを高く評価しました」、
不採用者には「今回は〜の観点でマッチしなかったが、将来再挑戦してほしい」と添える。
たった一文でも、候補者体験は劇的に変わります。

6. 面接後の“体験設計”を忘れない

面接が終わった瞬間から、候補者の印象は変化します。
返信が遅い、面接内容が共有されない──。
そうした小さな遅れが「雑な会社」という印象を与え、辞退につながります。

面接後48時間以内にお礼メールを送る。
また、社内でもすぐに評価をまとめて共有する仕組みを作りましょう。
スピードと誠実さは、企業の信頼度を決定づけます。

まとめ

面接は、企業と候補者の“最初の共同作業”です。
見極めるだけでなく、惹きつける。
評価するだけでなく、信頼を築く。

この2つを両立できる面接設計を持つ企業こそ、“選ばれる採用”を実現しています。
あなたの会社の面接は、候補者の心に残る時間になっていますか?

Share